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大人にきび退治！

■大人にきびとは？

かつて、ニキビは10代の思春期にでき、青春のシンボルなどと言われたこともありますが、今や大人(20代以降)になってからニキビに悩む女性が増えています。

このように、大人になる前の思春期に出来るニキビに対して、大人になってから発症するニキビは一般に大人にきびと呼ばれています。皮脂分泌の多い思春期には主に額や鼻などににきびが多いのに対し、大人にきびは顎（あご）やフェイスライン、首筋にできる傾向にあります。

実はこれらは男性のヒゲが生える部分と一致しています。このことからもわかるように、大人にきびは男性ホルモン（アンドロゲン）が深くかかわっています。実際、大人にきびに悩む大人の女性の多くは、血液中の男性ホルモン値が高いといわれています。


大人になって発症する大人にきびの特徴として、キャリアウーマンや、仕事と家庭の両立に頑張る20代～30代の大人の女性に多くの発症が認められています。大人になる前の思春期にはニキビがなく、大人になってはじめてニキビを発症するケースもあります。


■大人にきびの原因

先述のとおり、ホルモンバランスの乱れが大人にきびの原因のひとつですが、その背後にはストレスが大きく関わっているといわれています。大人になると仕事や人間関係の悩みが多くなり、これらが肌トラブルのきっかけになってしまう場合もあるのです。

その他にも、睡眠不足、食習慣、紫外線など、大人になって発症する大人にきびはさまざまな要因がいくつも重なり合って発症するといわれています。

極端なダイエットなどによる偏った食生活や睡眠不足、加齢による肌のターンオーバーの乱れなどもにきびの原因となります。

さらに、紫外線等の外的刺激を長時間受けたり、エアコンの長時間使用による肌の乾燥は、毛穴まわりの皮膚を角化（硬直）させ毛穴を詰まらせる原因となりますので環境のコントロールにも注意を払う必要があります。

また、便秘気味の方や生理前後のにきび発症がひどく、毛深くなったと実感される女性は卵巣が異常を示している可能性も高く、にきびを増殖させる前触れでもありますから注意が必要です。

■大人にきび対策

皮脂分泌が増える黄体期は、にきび薬や飲み薬がいちばん有効活用できる時期でもあります。
この時期は、クレンジング、洗顔、保湿などを朝晩ていねいに行なうよう心掛け、メイクや汚れ、余分な皮脂や古い角質を残さないように、また肌に刺激を与えないようやさしく洗いましょう。

また、 普段の生活習慣をひとつずつ見直していくことも、大人にきび対策には大切です。

思春期にできるにきびより、大人のにきびのほうが治りにくく、にきび跡（痕）になりやすい傾向にありますので注意しましょう。