抗がん剤
抗がん剤
抗がん剤と聴くと苦い過去がよみがえって来る
六つ年上の癌と戦ってあの世に行った姉を思い出すからだ。
抗がん剤のお世話に随分となったことだろう。
余命、後○ヶ月です‥‥‥‥‥‥??
初めてこの言葉を耳にしたとき
信じられなかった、~~ と言うより、ピンとこなかった。
どうしてもピンとこない‥‥。
信じたくなかったのかも知らない、多分そうだろいう、
十数年前のうまく表現出来ない重苦しい期間のことだ。
止めることは出来ないと分かっていても、
遠いどこかに一抹の期待を持って時の過ぎるのを待つ、
抗がん剤が、心強くも感じられる時期だ。
癌細胞を、癌ウイルスをいくら憎んでも始まらないし
どうしようもないことの繰り返しと気ずきつつも
早期発見を断腸の思いで悔やんでみるが‥‥‥。
抗がん剤の需要はますます増して来るだろう。
癌ウイルスの生存権はどこに?
早期発見をする手立てが先か?
癌細胞(癌ウイルス)をやっつける技術が先か?
すばらしい抗がん剤の開発が重要か?
私は専門化でないので分からない‥‥が
一つだけ思うことがある。
癌ウイルスも生命体である、
この宇宙に紛れもなく生存している共生体である事実、
憎い相手である、出来るものなら皆殺しにしたい!
そう思った時期もあった。
しかし彼らにも生存の権利がある
ちょうど、我々人間の生存に一種の生存権があるように、
人間生命に一種の絶対尊厳があるように。
自分の生命が誰しも一番大事である、
全て手の生命体はそう設計されていると思う、窮鼠(きゅうそ)猫を噛むである、
ネズミが猫を噛むのである、
ネズミ(癌ウイルス)も自分を守るために魂の設計の命令のままに、
人間の細胞とは知らずに隣の細胞に噛み付くのだから、猫(仕掛けた方)にも責任がある。
抗がん剤は、戦場において敵に塩を送った古事のごとく、
やっつける、殺す!の発想ではなく、
青くて美しい地球とこの宇宙での共生ネットワークに共に暮らす運命体同士との認識の下、
本当の原因を探すことに全勢力を向けて
寝た子を起こさない効果に重点をおいた、
副作用のない仕様に設計して欲しいものだと願う。
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